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【イベント】原子力委員会原子力委員会ご意見を聴く会 in 東京

(開催趣旨)原子力政策は、今日、新しい局面を迎えています。かつてエネルギー政策の文脈で、安全性や核拡散などの視点から推進・批判の二派に分かれた対立的議論が行われてきましたが、自由化の進展した先進諸国では総じて開発が停滞してきました。
近年、地球温暖化対策やエネルギー安全保障の視点から、原子力の見直しの気運が高まるとともに(いわゆる原子力ルネッサンス)、途上国における原子力建設の動きが目立ってきています。反面、先進諸国では、高経年化した原子力発電所の安全対策や廃炉・リプレースが現実的な問題として直面しつつあります。
こうした状況下で、原子力政策を巡る議論も成熟・多様化しており、かつての推進・批判という二元論に集約できないさまざまな論点があり、それらを開かれた議論のもとで合意し解決してゆくことが期待されています。

本シンポジウムは、日英独それぞれの原子力政策が直面する今日的な論点を提示した上で、それらについて、さまざまな立場から、建設的・対話的な議論を試みるものです。
原子力政策に係られる方々、関心をお持ちの方々をはじめ、エネルギー問題にご関心をお持ちの方々を含め幅広い方々のご参加をお願いいたします。

概要

 

【開催日時】2010年11月23日(祝)13:30~17:00(13:00開場)
【開催場所】東京工業大学 本館 第1会議室(4階)
【参加費】無料
【主 催】原子力政策円卓会議2010
東京大学グローバルCOE「共生のための国際哲学教育研究センター」(UTCP)
特定非営利活動法人環境エネルギー政策研究所(ISEP)

<原子力政策円卓会議2010>[公式HP]
原則として、今後、10年程度にわたって原子力政策に責任をもって関与しうる当事者が個人の立場で参加するフォーラムで、推進・消極・否定の立場を超え、事実と論理と合理に基づいた議論を行う場。飯田哲也(環境エネルギー政策研究所)、澤田哲生(東京工業大学)、長﨑晋也(東京大学)、吉岡斉(九州大学)の4名を世話人として、政治家、中央政府官僚、研究者(大学、研究機関)、NPO(環境系、脱原子力系)メンバー、弁護士、会社経営者、地方政治家、地方行政官、シンクタンク研究員、作家、アーティスト、ジャーナリストなどから構成される(現状は約30名)。

プログラム

13:00  開場
13:30-13:40  開会
趣旨説明  飯田 哲也 (環境エネルギー政策研究所 所長)
13:40-14:00  日本  吉岡 斉(九州大学副学長)「原子力政策円卓会議2010の提言」
14:00-14:40  英国 「英国の原子力政策について」(逐語訳)
スティーブ・トーマス(グリニッジ大学教授)
14:40-15:20  独国 「独国の原子力政策について」(逐語訳)
ルッツ・メッツ(ベルリン自由大学政治社会科学部上級准教授)
15:20−15:35  休憩
15:35−16:00 【ラウンドテーブル討議】
原子力政策円卓会議2010+スティーブ・トーマス+ルッツ・メッツ
「日英独における原子力政策の今日的論点とその方向性」
ー原子力の途上国輸出について
ー核燃料サイクルについて
ーその他
17:15  まとめ
17:30  終了

当日資料

・ 飯田 哲也 (環境エネルギー政策研究所 所長)  資料ダウンロード

・ 吉岡 斉(九州大学副学長)「原子力政策円卓会議2010の提言」  資料ダウンロード

・ スティーブ・トーマス(グリニッジ大学教授)「英国の原子力政策について」  資料ダウンロード

・ ルッツ・メッツ(ベルリン自由大学政治社会科学部上級准教授)「独国の原子力政策について」  資料ダウンロード

登壇プロフィール

(英国)スティーブ・トーマス   Steve Thomas, PhD

<スティーブ・トーマス> Steve Thomas, PhD
グリニッジ大学教授。英国・欧州・国際的な原子力・エネルギー政策で30年以上の研究キャリア。国際原子力機関(IAEA)や欧州復興銀行などのアドバイザリ。近共著に「世界原子力白書2009」など。
(独国)ルッツ・メッツ   Lutz Mez, Dr.

<ルッツ・メッツ> Lutz Mez, Dr.
ベルリン自由大学政治社会科学部上級准教授。環境政策研究センター長。ドイツ・欧州・国際的な原子力・エネルギー政策で30年以上の研究キャリア。近共著「International Perspective on Energy Policy and the Role of Nuclear Power」(2009)

※本シンポジウムは地球環境基金の助成を受けて開催されました。