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国会エネルギー調査会(準備会)第80回

原子力規制委員会は新規制基準に基づく原子炉設置変更許可を2018年9月、運転期間延長許可を日本原子力発電(以後、原電)の東海第二原発に同年11月7日に与えました。
これを受けて原電は今年3月、周辺住民に「2018年11月7日に原子力規制委員会から運転期間延長許可をいただき、今後20年の設備の健全性が確認されました」と書かれたチラシを配布。4月から6月8日まで20回にわたり茨城県内各地で「説明会」を開いています。
果たして「今後20年の設備の健全性」とは何でしょう。東海第二原発は1978年11月に運転を開始したいわゆる老朽原発です。
原子炉等規制法の2013年改正で原発の運転期間は40年で、1回に限り20年を超えない延長ができるとされ、原子力規制委員会は40年目にギリギリ駆け込みで運転延長許可を与えました。
一方、設置変更申請には経理的基礎も含まれていましたが、原電は借入金なしには重大事故等対処費1740億円を調達できません。東京電力が原電に対し融資の意向を示しながらも「何ら法的拘束力のある約諾」ではないと表明。それでも「問題はない」とした経済産業大臣のお墨付きをもって原子力規制委員会は許可。しかも、これにはテロ対策費は含まれておらず、新規制基準に基づく変更許可すら未申請です。
首都圏唯一の原発で30km圏に96万人が居住していますが、ほとんどの市町村では避難計画が未策定である中、健全性は誰が確認したのでしょうか、徹底討論します。

日程・テーマ等

<日時>
2019年6月6日(木)16:00~18:00

<場所>
衆議院第1議員会館 国際会議室(1階)

<共催>
国会エネルギー調査会(準備会)有識者チーム
超党派議員連盟「原発ゼロの会」

<テーマ>
東海第二原発の健全性は誰が確認したのか?~住民避難、経理的基礎、テロ対策の課題~

<プログラム>
問題提起:渋谷敦司・茨城大学教授(人文社会学)
説明:日本原子力発電(要請中)、経産省、原子力規制庁、東京電力、内閣府
コメント:後藤政志氏(元東芝・原子炉格納容器設計者、工学博士、原子力市民委員会規制部会長)
討議・意見交換:出席国会議員、有識者を交えて

○ 出席予定者
国会議員(原発ゼロの会メンバー等)
国会エネルギー調査会(準備会)有識者チームメンバー

申し込み方法

プレスおよび一般傍聴を募集します(プレス:人数制限なし、一般傍聴:25名)。プレス、一般傍聴とも定員を超えた場合はご参加いただけない場合があります。国会エネルギー調査会(準備会)事務局の傍聴申込みフォーム(http://goo.gl/forms/XrL26HF3EE)にてお申込みください。(※フォームで記入ができない場合はお問い合わせのアドレスまでご連絡ください。)
なお、プレス及び一般傍聴の方の不規則発言や拍手、ヤジ等は議事進行に妨げが出る場合もございますので、禁止とさせていただいております。ご了承ください。

映像・資料公開

資料・動画は後程こちら(https://www.isep.or.jp/archives/library/5024)からご覧いただけます。

リンク

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