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国会エネルギー調査会(準備会)第53回

東京電力福島第一原発事故の反省を踏まえて原子力規制委員会が発足してから3年を迎えます。まさにこの時、事故の教訓を反映したとされる新規制基準の下で初となる原発再稼働が多くの疑問を残す中で実行されました。国会事故調報告書は日本の原子力規制当局が「規制の虜」となっていたと強く批判し、それを打破するための提言を行ないました。ところが、今私たちが目にしているのは原発再稼働を巡る「無責任体制」です。さらに、規制委や有識者チームのメンバーの利益相反問題や原子力規制庁の「ノーリターンルール」形骸化疑惑など、独立性・中立性の実質も問われています。
同時に、国会事故調は未解明の事故原因の究明を続けるべきとしていましたが、真摯な追究がなされているとは言えず、規制基準への反映もなされない懸念があります。「安全神話に陥らない」というお題目は繰り返されますが、新たな安全神話の下で原発回帰が目論まれているという危惧は多くの人が共有するところでしょう。
国会自身も、国会事故調から提言された、規制当局の監視や継続的な調査・検証という責務を十分に果たしているとは言えません。原子力規制委員会設置法附則に定められた「3年以内の見直し」の議論も進む中、自省の念も込めつつ、検証の議論を行ないます。
みなさまのご参加宜しくお願い申し上げます。

日程・テーマ等

<日時>
2015年9月10日(木)16:00〜18:00

<場所>
衆議院第1議員会館国際会議室(1階)

<共催>
国会エネルギー調査会準備会有識者チーム、超党派議員連盟「原発ゼロの会」
(※本イベントは独立行政法人環境再生保全機構地球環境基金の助成を受けて開催しています。)

<テーマ>
日本の原子力規制は変わったか? 〜国会事故調提言と規制委の3年間〜

<プログラム>
1. 基調講演

佐藤暁氏(原子力コンサルタント)

2. 説明

原子力規制庁、内閣官房(「3年以内の見直し検討チーム」事務局)

3. 討議・意見交換

出席国会議員、有識者、関係省庁を交えて

○ 出席予定者

国会議員(原発ゼロの会メンバー等)
国会エネルギー調査会準備会有識者チームメンバー

申し込み方法

プレスおよび一般傍聴を募集します(プレス:人数制限なし、一般傍聴:25名)。国会エネルギー調査会(準備会)事務局の傍聴申込みフォーム(http://goo.gl/forms/XrL26HF3EE)にて必ずお申込みください。

映像・資料公開

資料・動画はこちら(https://www.isep.or.jp/archives/library/10023)からご覧いただけます。

リンク

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  • 国会エネルギー調査会準備会についてはこちら