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【イベント】ODAIBAソーラーパフォーマンス2005

去る3月19・20日に、東京都お台場の潮風公園で「ODAIBAソーラーパフォーマンス2005」が開催された*。ISEPはこのイベントに参加し、グリーン電力の普及啓発活動として、個人が直接グリーン電力証書を利用できる日本初の取り組みである「エナジーグリーン・パスポート」の配布を行った。**

配布された
「エナジーグリーン・パスポート」***

「エナジーグリーン・パスポート」は(株)自然エネルギー.コムが発行するグリーン電力証書「エナジーグリーン」を個人が直接利用できるようにするために、ISEPと(株)自然エネルギー.コムが共同で開発した仕組みである。グリーン電力証書を利用する際には、「証書の持つ環境価値を、誰が、いつ使用したか」を確認する必要があり、これを一人一人の個人に対して行うことはこれまで困難であった。しかし、「エナジーグリーン・パスポート」によって、Webサイト上での使用者の個人登録により、本人を確定し、他の人がグリーン電力証書を利用することができないシステムが完成した。
→詳しくはENERGY GREENのWebサイト参照(http://www.energygreen.co.jp/)

「エナジーグリーン・パスポート」の仕組み(クリックすると拡大します)

本来ならば有償にて販売される「エナジーグリーン・パスポート」だが、ODAIBAソーラーパフォーマンス2005では、「平成16年度地域協同実施排出抑制対策推進モデル事業」のキャンペーンの一環として、ISEPが(株)自然エネルギー.コムからこれを購入し、無償で配布した。この「エナジーグリーン・パスポート」の登録用IDをWeb登録することで得られるグリーン電力証書は、北海道石狩市の市民風車から生み出された環境価値が証書化されたもので、日本の平均的な家庭が一日に使用する電力である10kWh分の環境価値を持っている。

Web登録後表示されるグリーン電力証書「エナジーグリーン」(イメージ)
このサイズでは見えないが、「発電電力量10kWh」と記されている

ISEPのブースでは、この「エナジーグリーン・パスポート」を来場者に配布すると同時に、グリーン電力について学べるパネルを展示した。また、「エナジーグリーン・パスポート」を手にした来場者が、その場でグリーン電力証書を使った一日を体験出来るように、ブース内に登録用パソコンを設置した。

ブースに設置されたパネル

Web登録の様子

当日は、ステージのバックできらきら光っていた潮の流れのようにゆったりとした時間と素敵な音楽が流れる中で、このイベントに駆けつけた人や公園に遊びに来た人々が、展示パネルでグリーン電力の勉強をしたり、その場で「エナジーグリーン・パスポート」の登録をして「風の電気を使える一日」を楽しんでいた。

*このイベントは財団法人東京都公園協会創立50周年の催しの一つで、NPO法人エコロジーオンラインがキャンペーン担当を務める”GREENSTYLE”と、WWFジャパンが呼びかける”温DOWN化計画”が協力して企画し、(株)ソニー・ミュージックコミュニケーションズが運営にあたった。会場では設置された太陽光パネルによって発電された電力とグリーン電力証書によってアーティスト達がライブパフォーマンスを行った。

**なお、このイベントへのISEPの参加は、環境省から委託を受けた「平成16年度地域協同実施排出抑制対策推進モデル事業」の一環として行われた。

***厳密には「エナジーグリーン・パスポート」が付属したポストカード。なお、今回はトライアル企画ということで、グリーン電力認証機構の認証は受けていない。

■ENERGY GREEN (http://www.energygreen.co.jp/)