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世界自然エネルギー100%プラットフォーム 新規運営委員就任のお知らせ(プレスリリース)

新しい常識としての「自然エネルギー100%」に関する対話の場を世界的に広げてきた「世界自然エネルギー100%プラットフォーム」は、メンバー団体から新たな運営委員を選任し、当研究所から所長・飯田哲也が運営委員に就任しましたことをお知らせいたします。


プレスリリース

世界自然エネルギー100%プラットフォーム 新規運営委員就任のお知らせ

2017年12月19日 ボン/ 2017年12月20日 東京

世界自然エネルギー100%プラットフォームは、世界で最初に「自然エネルギー100%」を提唱したイニシアチブです。このプラットフォームは、国や地域、コミュニティなどそれぞれのレベルですでにおこなわれているプロジェクトを基盤として、新しい常識としての自然エネルギー100%に関する対話の場を世界的に広げてきました。

このたび、プラットフォームは、メンバー団体から新たな運営委員を選任いたしました。任期は今後2年間です。選任は、ボンでのCOP23期間中に開催された世界自然エネルギー100%プラットフォームの総会にて行われました。また、総会では、自然エネルギーを基盤とする経済への完全な移行に向けた世界的なムーブメントをさらに拡大させることに重点を置いた新たな事業計画が承認されました。

運営委員は、それぞれプラットフォームメンバー団体のカギとなる役割を代表しています。彼らは、プラットフォームが自然エネルギーと持続可能なコミュニティの形成に貢献することを強力に支持しています:Climate Action Network (CAN) International、イクレイ(ICLEI)-持続可能性をめざす自治体協議会、環境エネルギー政策研究所(ISEP)、国際太陽エネルギー学会(ISES)、世界風力エネルギー協会(WWEA)。

運営委員であるラッセ・ブルーン(CAN International, グローバルキャンペーンコーディネートリーダー)は次のようにコメントしています:「120ヶ国以上で1,200のNGOを代表する世界最大の気候ネットワークとして、CANは、世界中で政府や都市、大学、そして企業が自然エネルギー100%に向けた政策や計画をつくっていくことを本流化させる決定を行いました。CANは、公正ですべての人々にエネルギーアクセスをもたらす自然エネルギー100%こそが、気温上昇を1.5℃以下に抑え、地球が繁栄する唯一の方法であると考えています。プラットフォームは、CANが行う活動にとってきわめて重要であるのみならず、分野を超えて世界中のカギとなる組織や機関、ステークホルダーがつながる場として決定的に重要な役割を果たします。そして、それこそが自然エネルギー100%への移行において必要不可欠なのです。」

運営委員であるステファン・ゼンガー(世界風力エネルギー協会、事務局長)は次のように加えます:「世界の自然エネルギー100%の目標には2つの次元があります:私たちの世界は、環境を破壊することなく利用することができる太陽光や風力といったエネルギーのフローに満ちあふれていることを理解することが、人類にとってきわめて重要なひとつのステップとなるということです。もうひとつのステップは、それらの豊富な資源を現実的に利用する方向へと私たちの意識を向かわせることです。数多くの技術的な解決策はすでに存在しています – 新しいアプローチを見つけることが必要です。すべての人類の繁栄と共にある世界の自然エネルギーの未来を目指して進む上で、このプラットフォームはカギとなるステークホルダーのグループが集う理想的なフォーラムなのです。」

運営委員である飯田哲也(環境エネルギー政策研究所、所長)は次のように述べます:「太陽光と風力に顕著に見られる現在進行中の自然エネルギーの指数関数的な成長は、産業革命やIT革命と同等の破壊的変化をエネルギー、経済、社会にもたらすでしょう。自然エネルギー100%は、もはや「もし(if)」や、「いつか(when)」の話ではなく、「急激に実現する世界」へと近づいています。自然エネルギー100%の未来を公正で公平なかたちで実現させる上で、コミュニティパワーのようなエネルギーデモクラシーはますます重要となります。」

運営委員のデヴィッド・レネ(国際太陽エネルギー学会、会長)は次のように述べます:「世界各地で自然エネルギーを推進する研究者、実務者、建築家、科学者、エンジニアを代表する国際太陽エネルギー学会は、自然エネルギー100%で世界のコミュニティが支えられることを目指す世界自然エネルギー100%プラットフォームに合流することにわくわくしています。プラットフォームは、気候変動緩和、エネルギーアクセス、安全保障、貧困対策、経済繁栄の解決策としての自然エネルギーを促進する重要な世界の声となります。」

運営委員のマリケ・ヴァン・シュタッデン(イクレイ・低炭素都市アジェンダ/ボン地域低炭素アクション&レポート・センター、ディレクター)は次のように述べます:「イクレイは、108ヶ国で1,500以上の都市、町、地域による世界的なネットワークを主導しています。これらの地域は、持続可能な未来をつくることにコミットしており、私たちの活動は世界人口の25%以上に影響を与えています。自然エネルギー100%プラットフォームでは、ガイダンスやサポートを整え、都市、町、地域が志を同じくする仲間やパートナーとつながり、参加することを支援します。イクレイは、このプラットフォームに加わることを誇りに思っています。」

世界自然エネルギー100%プラットフォームに関するお問い合わせ

E-mail: global100re@wwindea.org
Web: go100re.net